熱中症対策を!

毎日、朝からぐんぐん気温が上がり、湿度も高いので
早朝から乗馬に来ている方たちは、汗だくで洗い場に戻って来ます。

馬たちも運動後、目の周りが黒ずんでやつれた顔に見えるのは・・
はたして夏バテなのか??と、気になって
理由をちょっと調べてみました。

乗馬スタッフに聞いたところでは、
『夏毛の時期は毛が薄くなるため、目のまわりが特に毛が抜けやすく、
汗をかくことで毛の地色が透けて黒ずんで見えるんだよ~』と、
そんなに心配なことではないとのこと。

競争馬界で言われているのは、馬が暑さで体力を消耗してくると、目の周りの毛が抜け落ちて
黒ずんで見えるのは夏負けの兆候のひとつであり、特に牡馬にみられる・・・とのことで、
牝馬の方が暑さに強いと巷では言われ、馬選びのジンクス?のようです。

 

馬も熱中症になるし、夏バテもするのは確かです!

こちらは引用ですが、
馬の熱中症の症状は、体温の上昇や心拍数の増加・汗の増加などが見られます。また落ち着きのなさや無気力のなさなどの様子が見られ、息遣いも荒くなってくるので明らかに様子の違いが感じられるでしょう。口や舌の色が赤くなり熱中症が分かることもあります。

・・・こんな記述がありました。

 

馬は自分から不調や暑さを訴えることが出来ないので、
よく観察し、異変に気づいてあげなければ!と思います。

たてがみを切るのも有効な対策のひとつだよ。

 

以下引用

夏は特に十分な水分と塩分の補給を

≪暑いなかで運動をするとウマは大量の汗をかく。
全身に汗をかく動物は多いように思われるが、ヒトとウマ以外の動物は全身に汗をかかない。
カバも血の汗と言われる赤い汗をかくが、これは汗というよりは粘液で、
細菌感染や日焼けから皮膚を保護する働きがある。

ヒトやウマが汗をかくのは、体温を下げるためである。汗が蒸発するときに熱が奪われて温度が下がる。
ウマが競馬のように強い運動を数分間行うと、血液の温度は41- 42℃まで上昇する。
このように上昇した体温を下げるために汗をかく。また、激しい運動を行うと呼吸も荒くなる。

呼吸では体に必要な酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するが、体温を下げる効果もある。≫

ウマの汗には界面活性物質が含まれる

≪ウマの汗にはヒトでは見られないような作用がある。
ウマは雨などで体が濡れるのを防ぐために体や被毛は油分でおおわれて水をはじく。
このままの状態だと、ウマが汗をかいても油分ではじかれて、汗は皮膚や被毛からすぐに落ちてしまう。

これを防ぐためにウマの汗には洗剤のような界面活性物質が含まれていて、油分がついていても、
界面活性物質の働きで汗がはじかれずに皮膚や被毛に広がっていく。
広がった汗は蒸発しやすくなり、熱が効率 よく奪われる仕組みになっている。
ウマの汗に界面 活性物質が含まれているのは、汗をかいたときに内股や手綱のあたった頚の部分で汗が泡立っているのを見るとよくわかる。このような仕組みによりウマ は夏の暑さに対応して走れる体となっている。≫

なるほど~!
馬はもともとの平熱自体が、人間より高く、37度前後です。
また、全身が筋肉であり、動くと筋肉が生み出す熱の方が汗で放出できる熱を上回ってしまう。

・・・結果、熱中症になってしまいます。

もともと、寒さより暑さの方が苦手な動物。

今年の暑さは尋常ではないと、農家さんも嘆いています。

人も馬も、熱中症対策は念入りに!!

 

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